雨魂 - AMEDAMA -
江戸末期の小さな藩を舞台に、さらわれた妹を助けるため、死んでも死にきれない兄が魂となっていろいろな登場キャラに憑依しながら渦巻く陰謀にとびこんでいくベルトスクロールなARPG。
カエルを筆頭に犬、町人、辻斬り、盗賊、老婆、遊女、侍にうどんの屋台までとにかく大量のメインキャラとモブに憑依できるシステムが豪快で、キャラの持つ情報のつじつまが若干怪しかろうと、一対多でinvulnerableなくてダウン追撃から抜けられずに死ぬまでリンチされようと、ループものなのにシナリオ分岐点に到達するための繰り返しプレイが面倒だろうと、とりあえずのシナリオの終点までは好奇心が勝るへんてこな作品。 一度戦闘で倒した相手は自由に憑依できるというところから必然的に街の人を殴るプレイが促され、花街の遊女も肩のはだけた派手な着物のままジャンプキックできるめちゃくちゃさ、ダウンタウンスペシャル くにおくんの時代劇だよ全員集合!や初代みたいな近年見ないタイプの荒唐無稽かもしれない。屋台のたぬきうどんが1200文するすごいインフレお江戸ネスクだったり、槌持った町人の必殺技の名前がそれを回転しながら振り回す『無呂不死』だったり、カエルがハスの葉っぱで斬撃をパリイしたり、シナリオの展開以外はどこまで本気か分からないボケ倒し具合が独特。